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社交不安症

人前で強い不安と恐怖を感じ、生活に支障が出る病気

社交不安症(社交不安障害)について

 社交不安症(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、人前で話す、注目を浴びる、他者から評価される場面で強い不安や恐怖を感じ、そうした状況を避けるようになることで日常生活に支障をきたす病気です。

 単なる「恥ずかしがり」や「あがり症」とは異なり、不安の程度が強く、仕事・学業・対人関係に明らかな支障が生じている場合に診断されます。発症は10代が多いですが、長年「性格の問題」と思い込んで受診に至らず、大人になってから初めて診断される方も少なくありません。

 社交不安症はSSRIを中心とした薬物療法で改善が期待できる疾患です。我慢し続けるのではなく、治療によって行動の幅を広げることが可能です。


こんな症状でお困りではありませんか?

場面 症状の例
人前での発言・発表 会議での発言、朝礼のスピーチ、プレゼンテーションなどで強い緊張・恐怖を感じる。声や手が震える。
他者との会話 初対面の人との会話、電話応対、雑談が極端に苦痛。何を言えばいいかわからなくなる。
注目される場面 人前で字を書く、食事をする、飲み物を飲むなどの動作で手が震える。見られている感じがする。
回避行動 不安な場面を避けるようになり、仕事の範囲が狭まる。飲み会や会食を断り続ける。昇進を辞退する。
身体症状 動悸、発汗、赤面、声の震え、吐き気、腹痛。「汗をかいているのを見られたらどうしよう」という二次的な不安。

 社交不安症の方は、不安な場面を避けることで一時的に楽になりますが、回避を続けるほど不安は維持・悪化していきます。また、長年の回避行動の結果、うつ病やアルコール依存を併発する方もいます。


社交不安症と「あがり症」「恥ずかしがり」の違い

性格としての内気・あがり症 社交不安症
不安の程度 緊張するが、なんとか対処できる 強い恐怖・苦痛を感じ、身体症状も伴う
生活への影響 多少の不便はあるが、日常生活は送れる 仕事・学業・対人関係に明らかな支障がある
回避行動 苦手だが避けずに済むことが多い 不安な状況を積極的に避け、生活が制限される
治療の必要性 必ずしも必要ない 薬物療法で改善が期待できる

当院での治療について

 当院では、SSRIを中心とした薬物療法により社交不安症の治療を行っています。

1. 薬物療法

薬剤の種類 特徴
SSRI(パロキセチン、セルトラリン、エスシタロプラム等) 社交不安症に対する第一選択薬。効果発現まで2〜4週間。継続的な服用で不安が軽減される。
SNRI SSRIで効果不十分な場合に検討。

★ ベンゾジアゼピン系抗不安薬について

「緊張する場面の前に飲む頓服」としてベンゾジアゼピン系薬剤を希望される方がいますが、依存のリスクがあり、根本的な治療にはなりません。当院ではSSRIによる継続的な治療を基本とし、ベンゾジアゼピン系薬剤の漫然とした処方は行っていません。

2. 診察の中での助言

 社交不安症には認知行動療法(特に曝露療法)の有効性が確立されていますが、当院では構造化されたCBTセッションは実施しておりません。診察の中で、不安のメカニズムについての心理教育的な情報提供や、回避行動への気づきを促す助言を行っています。


よくあるご質問

Q. 性格の問題ではなく、病気なのですか?

社交不安症は、脳のセロトニン系の機能に関連した疾患であり、性格や努力の問題ではありません。「自分が弱いから」「慣れれば治る」と我慢してきた方が、SSRIの服用を開始して初めて「こんなに楽になるのか」と驚かれることがあります。

Q. 薬を飲んだら性格が変わってしまいませんか?

SSRIは性格を変える薬ではありません。過剰な不安反応を和らげることで、本来の自分の力を発揮しやすくなるものです。「別人になる」のではなく、「不安に邪魔されなくなる」という感覚が近いです。

Q. 大事な場面の前だけ薬を飲む方法はありますか?

β遮断薬(プロプラノロール等)を発表前などに頓用する方法がありますが、これは動悸や震えなどの身体症状を抑えるもので、根本的な不安の治療にはなりません。社交不安症の治療としては、SSRIの継続服用が推奨されます。

Q. 社交不安症とASD(自閉スペクトラム症)は違うのですか?

対人関係の困難という点では似て見えることがありますが、異なる疾患です。社交不安症は「他者からの否定的な評価を恐れる」ことが中心であるのに対し、ASDは「社会的なコミュニケーション自体の特性」が背景にあります。ただし両者は併存することもあり、丁寧な鑑別が必要です。

Q. 自立支援医療は社交不安症でも使えますか?

はい、社交不安症で継続的な通院が必要な場合、自立支援医療(精神通院医療)の対象となります。適用されると医療費の自己負担が3割から1割に軽減されます。


 社交不安症は、我慢や気合で乗り越えるものではなく、SSRIによる薬物療法で改善が期待できる疾患です。長年の「生きづらさ」の原因が社交不安症だったというケースもあります。お困りの方はご相談ください。


当院は完全予約制です。初診のご予約については「初診の方へ」のページをご覧ください。

  • 人前での発言やプレゼンが怖い
  • 人前で声や手が震える、赤面する
  • 初対面の人との会話が極端に苦痛
  • 人前での動作で緊張する
  • 不安な場面を避けるようになった
  • 「あがり症」「性格の問題」と長年我慢してきた
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