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統合失調症

現実の感じ方が変わってしまい、考えや気持ちのまとまりが失われる病気


統合失調症について

統合失調症とは、実際にはない声が聞こえる、誰かに監視されていると感じる、考えがまとまらない、感情が乏しくなるなどの症状が現れ、日常生活や社会生活に支障をきたす病気です。多くは10代後半から30代にかけて発症し、およそ100人に1人が経験するといわれています。
 発症の前触れとして、眠れない、集中できない、人と会うのが億劫になるといった変化が数週間から数か月続くことがあります。ストレスや環境の変化が引き金となることもありますが、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが関係していると考えられています。
 適切な治療を続けることで症状は改善し、多くの方が地域で安定した生活を送れるようになります。早期に治療を始めるほど回復も良好ですので、気になる症状があれば早めの相談が大切です。

  • 誰もいないのに、悪口や命令する声が聞こえる
  • 誰かに見張られている、盗聴されていると強く感じる
  • 考えがまとまらず、会話の内容が次々と飛んでしまう
  • やる気が出ず、身だしなみや家事がおろそかになった
  • 喜怒哀楽の感情が乏しくなり、表情が少なくなった
  • 人と関わるのが億劫で、外出や会話を避けるようになった

治療

 統合失調症の治療は、抗精神病薬による薬物療法が中心となります。脳内のドパミンなどの神経伝達物質のバランスを整えることで、幻覚や妄想といった陽性症状の改善が期待できます。近年は副作用が少なく、意欲低下などの陰性症状にも効果が期待される第二世代抗精神病薬が主流となっています。

 薬物療法と並行して、心理社会的支援も重要です。症状や服薬について正しく理解する心理教育、生活リズムを整える支援、対人関係やストレス対処法を学ぶ認知行動療法などを組み合わせます。

 治療は長期にわたることが多いですが、症状が落ち着いた後も、再発予防のために服薬を継続し、定期的な通院でサポートを受けることが大切です。ご本人の回復する力を信じ、ご家族とも協力しながら、その方らしい生活を取り戻せるよう、丁寧に治療を進めていきます。

 統合失調症は決して珍しい病気ではなく、適切な治療で回復していける病気です。症状に苦しんでいる時期はとてもつらいものですが、焦らずゆっくりと、一歩ずつ前に進んでいきましょう。ご本人はもちろん、ご家族の不安や疑問にも寄り添いながら、安心して治療を続けられるようサポートいたします。一人で抱え込まず、どうぞ気軽にご相談ください。

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