PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは
PTSDとは、災害、事故、暴力、虐待など、生命の危険を感じるような強い恐怖体験の後に生じる心の病気です。通常は時間とともに回復していくはずの心の傷が、1か月以上経っても癒えず、フラッシュバック(突然その時の記憶がよみがえる)、悪夢、過度な警戒状態などが続き、日常生活に大きな支障をきたします。
出来事の直後から症状が現れることもあれば、数か月後に遅れて発症することもあります。真面目で責任感の強い方、過去につらい体験がある方に生じやすい傾向があります。
適切な治療により、多くの方で症状の改善が期待できます。放置すると、うつ病やアルコール依存症などを併発するリスクが高まるため、「時間が解決する」と我慢せず、早めの相談が回復への第一歩となります。