月経前不快気分障害 (PMDD:Premenstrual Dysphoric Disorder) について
月経前不快気分障害(PMDD)とは、月経が始まる1〜2週間前から、著しい気分の落ち込み、イライラ、不安、緊張などの精神症状が現れ、日常生活や対人関係に明らかな支障をきたす病気です。月経が始まると症状は急速に改善します。
多くの女性が経験する月経前症候群(PMS)よりも精神症状が重く、仕事を休む、人間関係にトラブルが生じるなど、社会生活への影響が深刻です。女性ホルモンの変動に対する脳の感受性が関係していると考えられており、真面目で几帳面な性格傾向の方に多いとされています。
適切な治療により症状のコントロールが可能で、多くの方が改善を実感されています。我慢せずに早めに相談することで、毎月訪れるつらい時期を乗り越えやすくなります。