完全予約制 電話番号:042-673‐1245

再診予約 アクセス

パニック症・広場恐怖

突然の動悸や息苦しさに襲われ、また起きるのではと不安になる病気


パニック症、広場恐怖症について

パニック症とは、突然、動悸や息苦しさ、めまい、死んでしまうのではという恐怖などの強い身体症状(パニック発作)が起こり、その発作が繰り返され、「また起きるのでは」という予期不安や行動の変化が1か月以上続く状態です。広場恐怖は、電車やバス、人混み、一人での外出など、すぐに逃げられない状況を恐れて避けるようになる状態を指します。
ストレスの多い時期や過労、睡眠不足などがきっかけとなり、最初の発作を経験した場所や状況を避けるようになることで、生活範囲が狭まっていくことがあります。真面目で責任感が強い方に多い傾向があります。
適切な治療により多くの方が改善し、元の生活を取り戻せますが、放置すると外出困難やうつ状態に至ることもあるため、早めの受診が重要です。

  • 突然、動悸や胸の苦しさに襲われて、死ぬのではと感じる
  • 息が吸えない感じや、窒息しそうな恐怖を感じる
  • めまいや手足のしびれ、冷や汗が急に出てくる
  • また発作が起きるのではと常に不安で落ち着かない
  • 電車やバス、人混みなど、逃げられない場所を避けるようになった
  • 一人での外出が怖くなり、行動範囲が狭くなった

治療

パニック症・広場恐怖の治療は、薬物療法と認知行動療法を組み合わせて行うことが最も効果的とされています。

薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった抗うつ薬が第一選択となります。これらは予期不安を軽減し、発作の頻度を減らす効果があります。効果が現れるまで2〜4週間かかるため、継続が大切です。

認知行動療法的アプローチでは、パニック発作に対する誤った認識を修正し、避けていた状況に段階的に慣れていく曝露療法を行います。発作が起きても危険ではないこと、時間とともに必ず治まることを体験的に学んでいきます。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬は即効性がありますが、依存のリスクがあるため、頓用や短期間の使用にとどめることが推奨されます。


突然の発作はとても恐ろしく、また起きるのではという不安で日常生活が制限されてしまうのは、本当につらいことと思います。でも、パニック症は適切な治療で必ず良くなる病気です。一人で我慢せず、どうぞ安心してご相談ください。少しずつ、あなたらしい生活を取り戻していけるよう、一緒に歩んでいきましょう。

ページ上部へ戻る
042-673-1245