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不眠症(睡眠障害の一つ)

人生の3分の1を占める大切な「睡眠」がそこなわれる病気


睡眠障害(主に不眠症)について

 不眠症とは、寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、朝早く目覚めてしまう、ぐっすり眠れたという感覚が得られないといった睡眠の問題が週に3回以上、3か月以上続き、日中の疲労感や集中力の低下、イライラなどの支障をきたす状態です。

 ストレスや生活リズムの乱れ、心配事などがきっかけとなることが多く、はじめは一時的な不眠でも、「眠れないのでは」という不安が新たなストレスとなり、慢性化することがあります。几帳面な性格の方や、心身の病気を抱えている方に生じやすい傾向があります。

 適切な治療により多くの方で改善が期待できますが、放置すると生活の質が大きく低下し、うつ病などの精神疾患や生活習慣病のリスクも高まるため、早めの相談が大切です。

  • 布団に入っても、30分以上寝付けない
  • 夜中に何度も目が覚めて、その後なかなか寝付けない
  • 朝早く目が覚めてしまい、まだ眠いはずなのに眠れない
  • たっぷり寝たはずなのに、疲れがとれない
  • 日中に強い眠気を感じることがある
  • 集中力が続かず、仕事や家事でミスが増えた

治療

 不眠症は睡眠障害の一つです。その治療は、まず睡眠習慣の見直しから始めます。就寝・起床時刻を一定にする、寝る前のカフェインやアルコールを避ける、日中に適度な運動をするなどの睡眠衛生指導が基本となります。

 認知行動療法も有効で、睡眠に対する誤った考え方を修正し、眠れない時の対処法を身につけていきます。これは不眠症に対する第一選択の治療とされています。

 薬物療法では、症状に応じてベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などを使用します。依存性を避けるため、必要最小限の期間で使用し、漸減していくことが推奨されます。

 睡眠に関する悩みは、体や心の健康に深く関わる重要な問題です。一人で抱え込まずに、ぜひご相談ください。あなたに合った最適な睡眠のあり方を、一緒に見つけていきましょう。

 厚生労働省が2023年に新しいガイドを公表しています。とても参考になるので、興味のある方はご覧ください。

「過剰な眠気」過眠症の診療について

 「一日中眠くて困っている、突然眠り込んでしまう」等を主訴とされる場合の評価・診断には、専門設備による精密検査(PSG検査、MSLT検査など)が必要です。
 誠に申し訳ありませんが、当院ではこれらの検査を行うことができないため、過眠に関する診断・治療は行っておりません。また、過眠に対応する治療薬であるモディオダール等の処方もできかねますので、あらかじめご了承ください。
 該当の症状でお困りの方は、睡眠専門外来や検査設備のある大学病院等へご相談くださいますようお願いいたします。

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