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うつ病

心のエネルギーが枯れてしまい、何もかもがつらくなる病気


うつ病とは

うつ病とは、気分の落ち込みや意欲の低下、楽しめない状態が2週間以上続き、日常生活に大きな支障をきたす病気です。単なる気分の浮き沈みではなく、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで起こる病気であり、誰でもかかる可能性があります。
仕事や人間関係のストレス、大切な人との別れ、環境の変化などがきっかけとなることが多いですが、特に明確なきっかけがなく発症することもあります。真面目で責任感が強い方、完璧主義の方に生じやすい傾向があります。
適切な治療により多くの方が回復しますが、治療開始から改善まで数週間から数か月かかることが一般的です。再発予防のために治療継続が重要で、早めの相談が回復への近道となります。

  • 何をしても楽しめず、好きだったことにも興味がわかない
  • 気分が沈んで、この先に希望が見えないと感じる
  • 疲れやすく、体が重くて何をするのもおっくうに感じる
  • 集中力や決断力が落ちて、仕事や家事が手につかない
  • 食欲がなくなり、体重が減った(または増えた)
  • 眠れない、または寝すぎてしまう日が続いている

治療

うつ病の治療は、休養、精神療法(心理療法)、薬物療法の3つを柱として進めていきます。

まず十分な休養をとることが重要です。仕事や家事の負担を軽減し、心身を休める環境を整えます。無理に頑張ろうとせず、休むことも治療の一部と考えてください。

精神療法では、認知行動療法が有効とされています。否定的な考え方のパターンに気づき、より現実的でバランスの取れた見方ができるよう支援します。対人関係療法も効果的で、人間関係のストレスへの対処法を学んでいきます(当院では本格的な認知行動療法、対人関係療法を行うことはできません)。

薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬を使用します。効果が現れるまで2〜4週間程度かかりますが、焦らず継続することが大切です。症状が改善した後も、再発予防のため一定期間服薬を続けることが推奨されます。

つらい気持ちを抱えながら、よくここまで頑張ってこられましたね。うつ病は「心の風邪」とも言われますが、適切な治療で改善する病気です。焦らず、ゆっくりと一緒に回復への道を歩んでいきましょう。

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