完全予約制 電話番号:042-673‐1245

再診予約 アクセス

双極性障害(双極症)

気分の波が激しく、まるで心にジェットコースターを抱えているような病気


双極性障害について

双極性障害は、気分が高揚して活動的になる「躁(そう)状態」と、気分が落ち込んで何もできなくなる「うつ状態」を繰り返す、脳の機能的な病気です。躁状態の程度が比較的軽い場合は「軽躁状態」と呼びます。

多くの場合、うつ状態が先に目立つため「うつ病」と診断され、抗うつ薬による治療を受けるケースも少なくありません。
しかし、その後の経過で慎重に様子を見ていく中で躁状態(または軽躁状態)が判明し、双極性障害へと診断と治療薬が変わることも珍しくないのです。

治療をしないと再発を繰り返し社会生活に影響が出ますが、気分安定薬を中心とした適切な治療を継続することで、気分の波をコントロールし、その人らしい安定した生活を送ることが可能です。

  • 何をしても憂うつで、わけもなく涙が出る
  • これまで楽しめていた趣味にも全く興味がわかない
  • ほとんど眠らなくても元気で、一日中動き回っている
  • 次々に考えが浮かび、普段よりおしゃべりになる
  • 根拠のない自信に満ちあふれ、人の意見を聞き入れない
  • 高額な買い物をしたり、ギャンブルにのめり込んだりする

治療

双極性障害の治療は、気分の波を小さくし、再発を防ぐことが目標です。治療の柱は、気分安定薬を中心とした薬物療法です。躁状態の時も、うつ状態の時も、そして症状が安定している時も、医師の指示通りに薬を飲み続けることが何よりも大切です。気分の波は脳内で起きている機能的な問題であり、自分の判断で薬をやめると、再発のリスクが非常に高くなります。 薬物療法と合わせて、心理社会的治療も行います。病気について正しく理解し、再発のサインに早く気づいて対処する方法を学ぶ心理教育は特に重要です。また、生活リズムを整え、ストレスとうまく付き合うことも、安定した状態を保つために役立ちます。

気分の波に振り回されるのは、あなたの性格や気合の問題ではありません。一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。あなたに合った治療法を一緒に見つけ、穏やかな毎日を取り戻すお手伝いをします。

ページ上部へ戻る
042-673-1245