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自律神経失調症


自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、動悸やめまい、頭痛、倦怠感など、体のさまざまな不調があるにもかかわらず、内科的な検査では明らかな異常が見つからない状態を指す「仮の診断名」です。
実は、これは正式な病名ではなく、症状の状態を表す言葉であり、いわば「原因がまだわからない体調不良」を一時的に表現したものです。ストレスや過労、生活リズムの乱れがきっかけとなることが多いですが、背景にうつ病や不安症、パニック症、身体症状症などの精神疾患が隠れていることも少なくありません。
大切なのは「自律神経失調症」という言葉で安心するのではなく、その症状を引き起こしている本当の原因を見極めることです。原因に応じた適切な治療を行うことで、多くの方が改善に向かいます。

  • 動悸がして、胸がドキドキして落ち着かない
  • めまいやふらつきが続いて、立っているのがつらい
  • 頭痛や肩こりが慢性的にあり、すっきりしない
  • 体がだるく、疲れがまったく取れない
  • 胃腸の調子が悪く、下痢や便秘を繰り返す
  • 息苦しさや喉のつまり感がある

治療

自律神経失調症と言われた場合、まず大切なのは「本当の原因は何か」を見極めることです。精神科では、詳しい問診や心理検査を通じて、うつ病、不安症、パニック症、身体症状症といった背景にある精神疾患がないかを評価します。

原因が明らかになれば、それに応じた治療を行います。たとえば、うつ病が背景にあれば抗うつ薬を、不安が強ければ抗不安薬や認知行動療法を用いることがあります。また、生活リズムの調整、ストレスマネジメント、リラクセーション法なども有効です。

何よりも重要なことは、十分な睡眠、適度な運動、バランスのとれた食事をとることです。
これらは心身の健康の土台となり、治療効果を高めます。

「自律神経失調症」という言葉にとらわれず、症状の背景にある問題に丁寧にアプローチすることが、根本的な改善への近道です。

「自律神経失調症」と言われても、それは症状の説明にすぎず、本当の原因ではありません。体の不調が続くときは、その背景に何があるのかを探す必要があるのです。

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