自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、動悸やめまい、頭痛、倦怠感など、体のさまざまな不調があるにもかかわらず、内科的な検査では明らかな異常が見つからない状態を指す「仮の診断名」です。
実は、これは正式な病名ではなく、症状の状態を表す言葉であり、いわば「原因がまだわからない体調不良」を一時的に表現したものです。ストレスや過労、生活リズムの乱れがきっかけとなることが多いですが、背景にうつ病や不安症、パニック症、身体症状症などの精神疾患が隠れていることも少なくありません。
大切なのは「自律神経失調症」という言葉で安心するのではなく、その症状を引き起こしている本当の原因を見極めることです。原因に応じた適切な治療を行うことで、多くの方が改善に向かいます。