京王相模原線「南大沢駅」徒歩5分
完全予約制
042-673-1245(診療時間内)
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睡眠障害:健やかな眠りを取り戻すために
皆さまは、毎日ぐっすり眠れていますか?
睡眠は私たちの心身の健康に欠かせないものです。
しかし、眠りたくても眠れない、眠っても疲れが取れないという方も少なくありません。
そんな睡眠の悩みの代表的なものが「不眠症」です。
不眠症は、睡眠障害の一つです。
眠りたいのに眠れない、睡眠の質が良くないといった状態が続き、その結果として日中の生活に支障をきたすようになった状態を指します。
具体的には、以下のような症状が現れることがあります。
これらの症状によって日常生活や仕事、学業などに影響が出始めると、不眠症と診断される可能性があります。
不眠症の原因は複雑で、一つとは限りません。
よくある原因として、以下のようなものが挙げられます。
不眠症は主に4つのタイプに分類されます。
寝床に入ってから30分以上経っても眠れない状態です。不安やストレスが原因となることが多く、不眠症の中で最も一般的なタイプです。
いったん眠りについても、夜中に何度も目が覚めてしまう状態です。再び眠りにつくのに時間がかかることもあります。
予定の起床時刻よりも2時間以上早く目覚めてしまい、その後眠れない状態が続きます。高齢者に多く見られます。
十分な時間睡眠をとっているにもかかわらず、眠りが浅く感じられ、朝まで熟睡した感覚が得られないタイプです。
不眠症の診断は、まず詳しい問診から始まります。
睡眠の状況、生活習慣、ストレス要因などについて丁寧にお聞きします。
必要に応じて以下のような検査を行うこともあります。
不眠症の治療は、原因や症状に応じて総合的なアプローチを行います。
不眠に関する考え方や行動パターンを改善する心理療法です。睡眠に対する不安や誤った信念を修正し、健康的な睡眠習慣を身につけていきます。
睡眠日誌を記録しながら、睡眠制限法、認知再構成法、刺激制御法などを用います。第三世代の認知行動療法と呼ばれているACT、マインドフルネスの手法も用いるとさらに効果的とされています。
生活改善だけでは効果が不十分な場合、睡眠薬を使用することがあります。睡眠薬には以下のような種類があります
また、抗うつ薬(トラゾドンなど)や漢方薬(酸棗仁湯、抑肝散など)を用いることもあります。
マイスリー(ゾルピデム)、ハルシオン(トリアゾラム)、フルニトラゼパム(サイレース・ロヒプノール)、デパス(エチゾラム)は、睡眠薬の中でも特に依存性が高く、高齢者の方々には特に転倒、せん妄等、様々なリスクを伴います。
そのため、特別な事情がない限り、当院ではこれらの薬を処方いたしません。
これらをやめたいけどどうしたらいいかわからない、とお悩みの方々は、ぜひご相談ください。
重要なのは、一人一人に合った方法を見つけることです。私たちは、あなたが健やかな眠りを取り戻し、充実した日々を過ごせるようサポートいたします。
睡眠に関する悩みは、体や心の健康に深く関わる重要な問題です。
一人で抱え込まずに、ぜひ専門家にご相談ください。
あなたに合った最適な睡眠のあり方を、一緒に見つけていきましょう。
厚生労働省が2023年に新しいガイドを公表しています。
とても参考になるので、興味のある方はご覧ください。